別に目の前だろうが、目の前でなかろうが、自分たちが優勝できずに、他のチームが優勝する事実は事実なんだし、この現実が変わることはないのだから、素直に称えればいいんじゃないか。
目の前での胴上げを阻止したいって、みんな言うけど、正直、他のチームがどこで優勝したってかまわないよ。逆に、1年間頑張って優勝した選手たちの喜んでいる姿は素直に見たいよ。
2年前に胴上げを見せられて悔しい思いをしたって言うけど、去年は見なかったから悔しい思いをしなくて済んだ、ってわけではあるまい。
他のチームの胴上げを防ぐためには、ここで勝ったって仕方ない。自分たちが優勝するしかないんだ。目の前の胴上げを阻止したところで何の意味もない。何の価値もない。だから、明日は143分の1の試合として勝利をめざす、1つでも上の順位をめざして目の前の試合を勝つ、明日の試合にはそれだけの意義しかないんだよ。
私は明日の試合に、胴上げ阻止なんていう勝つための意義を認めたくはない。
勝つことへの意義を見出せなくても試合をしなくてはならない、その苦しみこそ、今シーズンの悔しさなんだ。胴上げ阻止したことぐらいで癒されることのない、救いようのない本当の悔しさなんだ。