ある日のこと、PayPay城の王子さまが舞踏会を開くことになり、シンデレラのお姉さまたちにも招待状が届きました。
お姉さまたちはシンデレラに命じて、舞踏会に着ていく服を持って来させました。「どう、シンデレラ。イシキリコンビ、ダブル守護神、とても素敵だと思わない?」「どう、シンデレラ。新旧エースに、堅い守備陣、勝負強い4番、私の方が似合っていると思わない?」
「お姉さまたち、とっても似合っていますわ」 シンデレラは言いました。
お姉さまたちは、うらやましそうにしているシンデレラに言いました。「あなたみたいなボロボロの服の人が行けるとでも?救援防御率5位、失策数ワーストの服で舞踏会なんかに行ったら、さぞみんなの笑いものなるでしょうからね」
…
「泣くのはおよし、シンデレラ」どこからか声がしました。
「シンデレラ。お前はつらいことがあっても、いつも笑顔でがんばる良い子ですね。そのごほうびに、わたしが舞踏会へ行かせてあげましょう」
妖精のおばあさんは魔法のつえで、コツコツコツと内野とブルペンを三度叩きました。
すると、どうでしょう
…
魔法よ、来週の舞踏会まで解けないでくれ。
梶谷のバックホームがイレギュラーした瞬間で止まっている、ボクらの時間を再び動かすためには、戻らなければならないんだ、あのPayPay城の舞踏会に。

