(m+1/2)λ

投の波、打の波。

この2つの波の力は、けしてどのチームにも劣るものではなかった。だけど、どのチームより強い時もあれば、どのチームよりも弱い時もあった。どうしようもなく大きすぎる振れ幅に皆が振り回された。

 

投の波、打の波。

この2つの波の力は、どちらもチームを前に進ませようとしていた。だけど、その気まぐれな波長は、互いに打ち消しあい、弱めあうこと多く、どうしようもなくタイミングの合わない波長に皆が混乱させられた。

 

12球団最速CS完全消滅。

2つの波がキレイに打ち消しあった、まるで水面鏡のような穏やかな試合で静かに終戦。その水面鏡に映っていたのは、皮肉にもチームで最も好不調の波の小さな新世代エースの勇姿。来年の希望。

 

投の波、打の波。

“先発3回6失点を、12安打7点で追いつくも、終盤8,9回に失点してのサヨナラ負け”で始まり、“長いリハビリ明け先発7回1失点も、2安打零封負け”で終わった2021年。

前監督も5年間悪戦苦闘したこのチームに流れる2つの波。来年はその振れ幅をどれだけ小さくできるのか、その波長をどれだけ噛み合わせることができるのか。

 

水面鏡に映った11番。来年の希望。

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